その23 そぎ貼り


















棟上げが終わったら「そぎ」貼りです。前に書いたように「トントン」とも呼ばれます。
木の赤身と白身でできる模様が奇麗にそろっていて、これらの木の板がもともとひとつの木だったことがよくわかります。


近年ほとんどすべての住宅では、屋根の下地にルーフィングといわれる防水シートを使用しています。このシートは調湿しませんのでシートの下はカビの温床となり易く住居にとっても住人にとっても決していい環境ではありません。その上、ルーフィングは10数年もすれば劣化してしまいます。そぎ/トントンは100年保つと言われますが手間がかかるため敬遠されがちで、そぎを作る職人さんも今では少なくなり宮崎でも2件だけになってしまいました。いったいいつまでこんな家が作れるのでしょうか。
 伝統の技がどんどん失われています。